クネビン・フレームワーク

このフレームワークでは、直面する状況を、因果関係レベルにより、5種類

「単純」「込み入った」「複雑」「カオス」「無秩序」に分類。

●単純

特徴は、明白な因果関係と適切解があり、事実に基づくマネジメントで、部下

に仕事を任せても自動的に進行。注意すべきは、油断/思考の固定化/単純化

志向といった変化対応力の低下。

●込み入った

専門家の分析が必要で、因果関係は見つかるもはっきりせず、適切解が複数あ

る。専門家が集まり、分析行き詰まり、過去解に執着、専門外の意見や忠告が

排除される。

●複雑

流動的で予測不能で適切解がない。何が分からないのか分からない。方向性を

示すパターンが出てくるも、アイデアがぶつかり合い、環境整備の画期的手法

が必要になる。

●カオス

混乱が渦巻き因果関係がはっきりせず、解探しに意味がない。数多くの意思決

定を下す必要から緊張が張り詰め、考える余裕がない。

紹介事例は、1993年1月、シカゴ郊外のファースト・フード店での、銃乱射事

件(7人死亡)。

ウォルター・ガシオ地元警察副署長は、警察の管理責任者と報道官の二役を兼

ねた時、先の4つの状況に同時対応したと言います。

「カオス」対応は、マスコミを通じ地域住民たちに情報を与え、パニックが広

がるのを食い止めたこと。

「単純」対応は、警察内に対して、通常業務に集中させ落ち着かせたこと。

「込み入った」対応は、専門家を呼び、事件の分析対応を進めたこと。

「複雑」対応は、数週間に渡り、地域に安心を取り戻す活動を展開。事業主/

高校生/教師/親たちを集め意見交換し、不安や事実を共有。むやみに安心感

を植えつけて信頼を失うのではなく、住民側から対応策が出てくるのを待った

のです。

ビジネスの場で使われる一般的なツールや手法は、秩序が存在する「単純」「込み

入った」場面では役立ちますが、秩序が無い「複雑」「カオス」場面では通用

しないのではないでしょうか。